アワ(Setaria italica(L.)P.B_<EAUV>.)在来系統の穎果の長幅の変異
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概要
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アワ在来系統における多様性と特性を明らかにする目的で在来272系統について穎果の大きさと形について調査した。ユーラシア東部の日本, 台湾, 東南アジアおよび南アジアの一部のブータン, ネパール, インドの一部には小型の穎果をつける在来系統が多く分布するのに対して, インドの多くの地域, パキスタン, アフガニスタン, 中央アジア, ヨーロッパといったユーラシア中西部の地域および中国では大型の穎果をつけるものが多かった.また, 形に関しては, 東アジア, 台湾本島, 南アジアの一部, 西ヨーロッパに丸いものが多かった.これらの地域のうち, 南アジア及びその周辺地域, 特にインドでは穎果の大きさ, 形ともに多様性が認められ、この地域はアワの系統分化を考えていくうえで重要であることが示唆された.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1997-12-01
著者
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