3次元形状モデルを用いた顔動画像符号化における濃淡および動き表現の一方法(<論文特集>画像処理-アルゴリズムとシステム-)

概要

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3次元形状モデルを用いた顔動画像符号化では, 人物頭部の形状を表現する3次元のワイヤフレームモデルを送・受信側双方で用意し, このモデルに対する変形情報を伝送することにより符号化が行われる.本論文では, この種の符号化方式の応用の可能性を拡大し, また方式としての柔軟性を増すために, 基本的な情報である「濃淡」と「動き」に関して, 特定の形状モデルあるいは入力画像に拘束されることなく正規化された形で表現する方法について述べる.まず, 「濃淡」に関しては, 形状モデルを構成する各三角形について, 三角形の3辺に対して平行にとった三角形格子で規定される153個の格子点を用いて濃淡情報を表現する.次に, 「動き」に関しては, 対象に固有な情報と, 共通に利用することができる変化情報とに分けて取扱う.このような表現方法により複数枚の入力画像から濃淡情報を取得すること, 同一の変形情報を異なる形状モデルへ適用すること等が可能となる.
一般社団法人映像情報メディア学会の論文
1991-10-20