距離画像からの物体の3次元形状記述の抽出 : 回転体の場合(<論文特集>画像処理-アルゴリズムとシステム-)
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概要
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コンピュータビジョンにおいては, 画像から対象とするシーンの記述をいかに抽出するかが重要な課題である.ところで, 通常の人工物体はその加工過程の制約から, 部分的には平面あるいは回転面から構成されていることが多い.従来, 平面のみから構成される多面体については多くの解析例が報告されているが, 一般的な回転面を扱った例は少ない.本論文では, 距離画像から回転面を抽出し, その3次元形状記述を求める手法について述べる.本手法は, 回転面に対する中心曲面が回転軸に退化するという微分幾何学的な事実に基づいている.まず最初に, 距離画像から主曲率中心を算出し, Hough変換により空間直線としての回転軸を決定する.次に, 軸に沿った断面の変化から回転体を決定する.本手法では, 物体の隠蔽輪郭等に関する知識や仮定を必要とせず, 部分的に見えている一般的な回転体を扱えるという利点がある.最後に, 実データを用いた実験によって手法の有効性を示す.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1991-10-20
著者
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