微分幾何学特徴に基づく距離画像分割のためのハイブリッド手法
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
3次元物体のモデル化と認識を目的とした距離画像解析の初期段階において最も重要な処理はセグメンテーションである.本論文では,この問題に対して領域およびエッジに基づくハイブリッドな手法を提案する.距離画像のセグメンテーションを,観察方向に不変な微分幾何学特徴が一様でかつ,距離と法線ベクトルに関する不連続点を含まないような表面領域への分割と定義する・この分割を実現するために,まず汲初に初期分割としてルガウス曲率と平均曲率の符号の組合わせに基づく,座標のとり方と観察方向に不変な画素分類(曲率符号マップ)を行い,同時に,距離の不連続点(ジャンプエッジマップ)と法線ベクトルの不連続点(ルーフエッジマップ)を抽出する.そして最後に,この3種類の初期分割マップを統・合することによって最終的な分割を得る・本手法は,距離画像を物体の部分表面に対応した領域に分割するとともに,各面を物体認識の観点から重要な観察方向不変な8つの基本曲面タイプに分類することもに,また,本手法は多面体と自由曲面物体が混在するような複雑なシーンに対しても有効である.これは人工データとレーザレンジファインダから得られた実データを用いた実験によって確かめられた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-08-15
著者
関連論文
- 多重スケール画像を用いた動的輪郭モデルによる非剛体物体の輪郭追跡と動きの解析
- 第11回パターン認識国際会議(11 ICPR)
- 2-2正則化 : Regularization(2.画像処理の技術を拓く)( : 画像処理)
- 微分幾何学特徴に基づく距離画像分割のためのハイブリッド手法
- 距離画像からの物体の3次元形状記述の抽出 : 回転体の場合(画像処理-アルゴリズムとシステム-)
- 画像理解と最適化原理 (視覚と画像工学--見る・見せる) -- (視覚の基礎理論)
- 第10回パターン認識国際会議報告 : コンピュータビジョントラックを中心に : 視聴覚技術
- 距離データへの超2次曲面の当てはめ : 確率的アプローチ
- 正則化法による等高線画像からの曲面再構成
- ステレオ対応問題の正則化による曲面再構成
- 弛緩法と正則化 (コンピュータビジョンにおける手法)
- 微分幾何学特徴に基づく距離画像分割のためのハイブリッド手法
- UNIX環境下でのコンパクトな画像処理支援ツールIV-Box
- 第9回パターン認識国際会議
- 概念学習を題材とした画像理解と記号処理の統合の試み
- 距離画像における回転体の形状決定
- フラクタルによる3次元自然形状の解析とその地形モデル作成への応用
- Describing 3D Object Shapes in a Range Image Based on Differential Geometry (コンピュ-タ・ビジョン技術に関する研究)
- 1)第10回パターン認識国際会議報告 : コンピュータビジョントラックを中心に(視聴覚技術研究会)
- ポータブル画像処理ソフトウェア・パッケージSPIDERの開発
- 病理標本画像データベース・システムPIMASの開発