カラー画像の色・輝度コントラストの視覚記憶における変化(<論文小特集>カラーマネージメント)
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概要
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これまで2つのカラー画像間の色の違いの評価は, 並置比較法によって行われてきた.しかし我々は日常, 視覚的記憶によって2つのカラー画像を比較している.よって, 色評価法を検討するためには, 記憶を介したときの色覚特性を調べることが必要である.そこで我々は, 視覚像の再認という, 一度見た場面を正確に再認できるという現象を用いて実験を行った.被験者は, 呈示された画像を記憶し(記憶過程), 後に, 呈示される画像が記憶した画像と同じかどうかを判断した(再認過程).刺激画像に過程間で, 色あるいは輝度コントラスト変化を加えた.実験の結果, 記憶比較では, 継時比較や同時比較に比べると, 画像の色み判断のあいまいさが増し, さらに, あざやかな方向により大きく拡がることが示された.この特性は, カラー画像の色みの記憶による変化と考えられる.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1996-06-20
著者
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