諫早湾における貧酸素水塊の形成機構
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概要
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諫早湾における貧酸素水塊の形成メカニズムの解明を目的として, 2004年7月から9月にかけて溶存酸素(Dissolved Oxygen : DO)および密度場に関する現地観測を週に二回の頻度で実施した。酸素濃度及び密度場は短期間で大きく変動し, 貧酸素水塊が形成された場合には最終的に濃度が0.1mg L^<-1>以下にまで下がる場合があることが判明した。次に, 溶存酸素濃度変動に関わる物理(拡散・移流)過程と生化学過程をボックスモデルによって分離し, 各過程を定量的に評価した。その結果, 底層へのDO供給の77%は鉛直拡散によって, 23%は移流によりなされていた。貧酸素化期間の生化学的酸素消費速度は, 台風通過時や大潮時に比べ小さくなっており, 同時に鉛直拡散及び移流による供給が大きく減少していた。この供給の減少は, 小潮時の重力流強化に伴って湾内が成層化し, 同時に湾外底層の低DO水塊を移流するためである。
- 2006-01-05
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