調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靭性と溶接軟化に関する研究(第 1 報) : 現用高張力鋼板の特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Preparatory study was conducted in a series of researches on the characteristics of weld heat-affected zone, especially on the embrittlement in grain coarsened region adjacent to weld and softening in spheroidized zone welded with submerged arc process for quenched & tempered high tesile steel, based on the fact that decrease of notch toughness in weld heat-affected zone for Q & T steel was great when welded with large heat input such as in submerged arc welding. In this study submerged arc single bead weld was deposited on an unsymmetrical single Vee groove of 20mm plate, and a 2mm V Charpy and small tensile specimen was taken out of HAZ. Results show that decrease of notch touhgness caused by large heat input welding is greatest in bonded region HAZ and the slower the rate of cooling, the lower the notch toughness. Ni is effective for improving bonded region HAZ notch toughness; however, other elements such as Mn, Cr, Mo and V, all show the tendency to decrease it. Carbon equivalent which was described in Suzuki et al papers does not always appear to be suitable for predicting the notch toughness in large heat input weld HAZ and further study is needed. By contrast, joint strength is hardly affected by Ni, but other elements increase this strength. Carbon equivalent which represents heat-affected zone hardnability is more useful to predict joint strength than notch toughness. Microstructures in bonded zone are mostly bainitic except the case of 60kg/(mm)^2 grade high tensile steel, i. e., steel A; and grains grow up to extreme size and their boundaries are intermittent, which is presumed to be due to the burning effect. In higher strength steel, maximum hardness in HAZ is detected at 1mm inside of HAZ from bond, which seems to be caused by diffusion of alloying element into weld and burning in grain boundaries. Inspection by electron microprobe analyser indicates the diffusion region around bond approximately 120μ for submerged arc welding and shows that it is located in HAZ.
- 社団法人溶接学会の論文
- 1967-01-25
著者
-
中杉 甫
八幡製鉄KK技術研究所
-
中杉 甫
大阪大学工学部
-
佐藤 誠
新日本製鉄(株)
-
佐藤 誠
八幡製鉄K.K.技術研究所
-
佐藤 誠
新日本製鉄(株)鉄構海洋事業部相模原技術センター
-
中杉 甫
新日本製鉄(株)
-
佐藤 誠
新日本製鉄kk技術研究所
-
中杉 甫
八幡製鉄k.k.君津製鉄所
関連論文
- (54) 熱間加工用 60kg/(mm)^2 級高張力鋼に関する研究(第 2 報) : 溶接性について
- 溶接ボンド部表面切欠からの脆性破壊 : 板厚効果および大型試験・小型試験の相関
- オーステナイト系不銹鋼の応力腐食割れに関する研究(第 4 報) : 予浸漬試験による誘発期間の検討
- 高張力鋼溶接ボンド脆性破壊の防止に関する研究(第 3 報) : 潜弧溶接継手の脆性破断特性におよぼす各種合金元素の総合効果
- 高張力鋼溶接ボンド脆性破壊の防止に関する研究(第 2 報) : 潜弧溶接継手の脆性破断特性におよぼす各種合金元素の影響
- 219 高靱性圧延鋼材の研究(焼入性・高張力鋼, 加工・性質, 日本鉄鋼協会 第 83 回(春季)講演大会)
- 308 70Kg/mm^2級常温溶接用鋼の研究
- 230 溶接継手の脆性破断特性におよぼす各種合金元素の影響 : 調質高張力鋼溶接継手脆性破壊の防止に関する研究II
- 123 大入熱溶接に適する80Kg/mm^2級調質高張力鋼について
- 83 50Kg/mm^2高張力鋼の溶接性の改良について
- 83 50Kg/mm^2高張力鋼の溶接性の改良について
- 131 溶接部冷間割れ発生率におよぼす雰囲気の影響
- 347 継手性能, 溶接性および加工性からみた成分系の検討 : 常中温高降伏点鋼の開発(第 2 報)(厚板・破壊靱性, 性質, 日本鉄鋼協会第 94 回(秋季)講演大会)
- 346 高降伏点鋼の鋼材特性におよぼす成分および熱処理条件の検討 : 常中温高降伏点鋼の開発(第 1 報)(厚板・破壊靱性, 性質, 日本鉄鋼協会第 94 回(秋季)講演大会)
- 106 溶接ボンド部のK_値とシャルピー試験結果の相関 : ボンド部表面切欠からの破壊(第2報)
- (57) 60kg/(mm)^2 高張力鋼について(第 2 報)(昭和 35 年度春季学術講演会講演概要)
- (56) 60kg/(mm)^2 高張力鋼について(第 1 報)(昭和 35 年度春季学術講演会講演概要)
- Nb-V系高張力鋼再現溶接熱影響部の応力除去焼なまし脆化におよぼす溶接入熱の影響
- 50∿60 キロ非調質鋼溶接熱影響部の組織とじん性(溶接部の組織とじん性)
- 673 連鋳厚鋼板の材質特性におよぼす熱間溝ロール圧延の影響(低合金鋼・ばね鋼・その他, 性質, 日本鉄鋼協会 第 100 回(秋季)講演大会)
- 108 50kg/mm^2 高張力鋼溶接熱影響部の応力除去焼なまし脆化におよぼす熱サイクル冷却時間の影響
- 480 溶接ボンド靱性のすぐれた高靱性低温用鋼の研究(厚板, 性質, 日本鉄鋼協会 第 98 回(秋季)講演大会)
- 280 等温脆化処理と回復処理について : 2 1/4Cr-1Mo 鋼の焼もどし脆性に関する研究第 5 報(Cr, Mo 鋼・焼もどし脆性, 性質, 日本鉄鋼協会 第 95 回(春季)講演大会)
- 344 焼もどし脆性および高温引張特性におよぼす Ti+B, REM の影響 : 2 1/4Cr-1Mo 鋼の焼もどし脆性に関する研究第 4 報(厚板・破壊靱性, 性質, 日本鉄鋼協会第 94 回(秋季)講演大会)
- 227 調質80kg/mm^2級高張力鋼製圧力容器の破壊試験について(第2報) : 破壊強度について
- 226 調質80kg/mm^2級高張力鋼製圧力容器の破壊試験について(第1報) : 破壊挙動について
- 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第 5 報) : 再現溶接熱影響部の切欠靱性におよぼす各種合金元素の影響
- 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第 4 報) : 層ビード潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化におよぼす合金元素の影響に関する推計学的解析
- 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第 3 報) : 層ビード潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化におよぼす各種合金元素の影響
- 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第 2 報) : 溶接熱影響部の切欠靱性におよぼす前処理条件と顕微鏡組織の影響
- 24 再現溶接熱影響部の切欠靭性におよぼす各種合金元素の影響 : 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第5報)
- 23 一層ビード潜弧溶接熱影響部の切欠靭性と溶接軟化におよぼす合金元素の影響に関する推計学的解析 : 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第4報)
- 22 一層ビード潜弧溶接熱影響部の切欠靭性と溶接軟化におよぼす各種合金元素の影響 : 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第3報)
- 21 溶接熱影響部の切欠靭性におよぼす前処理条件と顕微鏡組織の影響 : 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靱性と溶接軟化に関する研究(第2報)
- (37) 調質高張力鋼溶接熱影響部の切欠靱性に関する研究(第 1 報) : 数種鋼材の潜弧溶接熱影響部の切欠靱性について
- 305 UOE鋼管の自動溶接システムの開発
- 耐割れ感受性のすぐれた 50kg/mm^2 級鋼の開発
- (43) オーステナイト系不銹鋼の応力腐食に関する研究(第 6 報) : 亀裂発生電位におよぼす応力, 濃度, 温度 pH の影響(昭和 37 年度秋季全国大会講演概要)
- (42) オーステナイト系不銹鋼の応力腐食に関する研究(第 5 報) : 陰極防食電流と亀裂発生電位(昭和 37 年度秋季全国大会講演概要)
- 213 溶接割れのない 50kg/mm^2 高張力鋼の研究(焼入性・高張力鋼, 加工・性質, 日本鉄鋼協会 第 83 回(春季)講演大会)
- 焼戻マルテンサイト鋼に対する多重焼入熱サイクルの効果 : 多重熱サイクル溶接熱影響部と多重焼入材の性質について第 2 報
- (19) 多重熱サイクル溶接熱影響部と多重焼入材の性質について(第 2 報) : 焼戻マルテンサイト鋼に対する多重焼入熱サイクルの効果
- 多重熱サイクル溶接熱影響部と多重焼入材の性質について
- (17) 9%Ni 鋼の溶接部の性質について
- 高張力鋼溶接ボンド脆性破壊の防止に関する研究(第 1 報) : 80kg/(mm)^2 高張力鋼大入熱潜弧溶接ボンドの破壊特性
- 229 80Kg/mm^2級高張力鋼大入熱潜弧溶接継手の破壊特性 : 調質高張力鋼溶接継手脆性破壊の防止に関する研究I
- 調質高張力鋼潜弧溶接熱影響部の切欠靭性と溶接軟化に関する研究(第 1 報) : 現用高張力鋼板の特性