電話網/ISDNにおける高能率符号化機能を有する伝送装置の制御方式

概要

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近年の音声の高能率符号化技術の進展により、低速(8kbps程度)で通信可能であり、エラー耐性の強い音声コーデック(CS-ACELP等)が出現し、低速度で相当の品質の音声転送が可能となってきている。このような音声コーデックを使用した音声通信は、周波数帯域の節減が重要となる移動体網や通信路コスト削減が重要となる私設網等を中心に導入が図られると想定され、また、公衆網についても、このような網との接続を行うことや、公衆網内でもこのような音声通信が導入されていくことが想定される。しかし、このような高能率符号を用いた通信では、復号符号化を繰り返すと通信品質が劣化してしまう問題がある。そこで、アウトバンド信号方式を用いて前位の網で使用された高能率音声符号化機能に関する情報を交換機に通知し、この情報を基に交換機で、復号符号化が繰り返されないようにその交換機の出方路の回線を選択できるようにすることで、通信品質の劣化を回避することが提案される。また、このような音声コーデックを持つ音声伝送装置に、交換機からの指示により音声の符号化・復号化をイネーブル・ディセーブルする機能を設け、アウトバンド信号方式を用いて通知された前位の網での高能率音声符号化機能に関する情報を基に、この機能を使用して、できる限り長くディジタル1リンクで符号化された音声を転送できるようにすることで、通信品質の劣化を回避し、かつ、効率的に音声転送を可能とすることが提案される。以下に、このための、信号方式、伝送装置の制御方式を示す。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13

電話網/ISDNにおける高能率符号化機能を有する伝送装置の制御方式

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