MCM間600Mbps級単相ダイナミックレファレンスECLインタフェースの提案

概要

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将来のマルチメディア通信の実現に向けて、Tb/s級の交換容量を有するATM交換機が期待されている。このような超高速・大規模な先導的システムを開発するためにMCM(Multi Chip Module)技術を用いることは有効な手段である。また、VLSI技術の大きな進展によってMCM間はインタフェースネックとなっており、ピン数が増えないようにする考慮もあり、ECL(Emitter Coupled Logic)レベルで単相で且つ、高速伝送する構成が望まれる。しかしながら、図1に示すようなMCM間接続の伝送速度が600Mbps以上の高速になると、反射などによる雑音の影響や、MCM間の電源電圧の変動により、従来の単相伝送では受信側での雑音余裕の減少が顕在化することが予想される。従って、図2に示すようなリンギングの大きな信号を電源線等の雑音によっても変動する可能性のあるレファレンス電圧で受けることは不可能となる。そこで、ここでは受け側で受信信号自身で単相→両相変換を行なうダイナミックレファレンス方式を提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13