異なるトラヒック制御を実装するトラヒッククラス間での干渉に関する一検討

概要

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高速パケット交換網において、音声、画像、データなどの様々なトラヒックを収容する場合、各トラヒックが要求する通信品質を満足する必要がある。そこで、音声や画像など一定の通信容量を必要とするトラヒックに対しては、呼接続数の制限により輻輳を防止する輻輳予防型トラヒック制御を適用し、データなどの遅延に寛容なトラヒックに対しては、帯域を共有するという目的から、輻輳発生時に送出レートを制限するフィードバック型トラヒック制御を適用することが考えられている。クラス別にこれらの輻輳制御を実装するためには、交換機においてクラス毎にバッファを設け、クラス間でセル転送制御(優先権制御)を行なう方法が考えられる。各クラスヘの帯域割当は、このセル転送制御により決定されるが、異なる輻輳制御を実装するクラス間にセル転送制御が及ぼす影響についての検討はまだ十分なされていない。そこで本研究では、まず、セル転送制御方式がフィードバック型トラヒック制御に及ぼす影響という観点から検討を行う。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-09-05