捕捉効果を用いた割当ウィンドウアクセス方式
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概要
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いかなるネットワーク利用状態においても優れた特性を示すアクセス方式を開発することは,今後ますます多様化するネットワーク状況に対応するうえで重要である.先に筆者らが提案した割当ウィンドウアクセス方式(FAWA方式 : Fixed Assignment based Window Access)は,ウィンドウ値を変えることで, ALOHA 方式に近い性質をもつ方式から固定割当方式に近い性質をもつ方式まで設定可能である.FAWA方式を使用した場合, ALOHA方式と固定割当方式の中間の特性が得られるが,両方式より優れた特性を示す負荷領域は狭い.本論文では,スループット・平均遅延特性の向上を目指し,FAWA人方式より有効となる負荷範囲を拡大するために,送信電力制御により発生する捕捉効果を用いた割当ウィンドウアクセス方式(FAWA方式 : Fixed Assignment based Window Access with Capture)を提案する.理論解析による性能評価の結果,FAWA方式は中負荷から高負荷の負荷範囲でALOHA方式,固定割当方式, FAWA人方式より良好な特性が得られることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-25
著者
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