トラヒック集中を考慮した完全結合型網におけるネットワークの安定性
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概要
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通信系における安定性を解明することは重要であり,さまざまなシステムについて研究がなされている. しかし今までの研究の大部分は,システムに均一な負荷がかかる場合についてのみ行われており,不均一な負荷がかかる場合についての研究は不十分である. しかし,実際のネットワークでは負荷が均一に加わることはまれであり,不均一に負荷が加わる場合の解析が必要である.本論文では,不均一な負荷がかかるシステム解析の一手法を示す.情報ネットワークにおける情報の流れに着目し,状態方程式を求めリヤプノフ関数を用いて安定性を議論する.本解析手法の適用例として完全結合型網を取り上げ,トラヒック集中が起こる場合について平衡状態の安定性を検討し,ふくそうを起こさないための呼の発生率のしきい値を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-06-25
著者
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