人間の機能に近似したシステムに関するコリンズのパラダイム : 伝子工学の立場からの人工的回路システムの進化過程に関して

概要

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人工的システムが進化を続けていて, 人間の意識・行動空間の拡大が顕著である。ここで, 人間の機能に近似した人工的システムとしては, 先ずは, 人間の生物的機能について, そして, これに基づいた意識・行動的機能ついて考えることになる。人工的システムの進化過程からみて, これが人間の機能特性と, どの程度, 近似, あるいは, それと整合がとれるものかという問題系は, 一般化された伝送工学系である伝子工学系の立場から考えてみたい。これには, 生物伝子工学的系からと, これを基にしたた, 意識(・行動)伝子工学的系からの二つのアプローチが考えられている。今回は, 後者について, どちらかといば意識伝子工学系の立場にもなるが, 科学論の研究者系からのアプローチを吟味する。ここでは, 特に, コリンズによるパラダイムである, 4つの行為タイプ系について考える。それは, 人間行為のタイプと人工化の可能性について, 先ず, 機械的な行為系である非意図的型系と, 意図的型系と, 人間行為の二つのタイプを, そして, その実行面で, 自覚的系と, 無意識系も含めた内面的系の, 二つの場合との, 二組をマトリクスとして表現されている。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-08-13