CSIAコンセプトによるATM-LANの自動構成認識法
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概要
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ワークステーション間の通信インフラとして、ATM技術をLAN環境に適用しようとするATM-LANが注目を集めている。著者は、フロントエンド網に適用する事を前提にコネクション設定機能の実行主体をハブから端末ヘと移す事で、端末からの網制御の柔軟性及びハブのコストダウンを狙ったATM-LANを提案し、検討を進めている。上述の概念を、著者はCSIA(Call Setup In Applications)と呼んでいる。コネクション設定機能をハブから端末に移す事で、コネクション設定機能の信頼性は低下するが、アプリケーションの都合に合わせたコネクションを設定できる様になる(例えばVPI/VCIの値をアプリケーションで予約する)と同時に、ハブのコストも削減できる。また、通信資源とその他の資源を一元化して管理する事で、CACデッドロックの回避も期待できる。この為、接統端末数の比較的少ないフロントエンドLANの制御法としてこの枠組みは適していると考えられる。この考えに従って設計したATM-LANシステムでは、コネクションを設定する為、端末にATM-LANの構成を通知する必要があるが、本稿では、これを自動化する方法について議論する。フロントエンドLANの管理者は網管理の専門家ではない。よって、管理用テーブルの維持作業は単純化される事が望ましい。自動構成認識を実現すると、管理者が作成しなければならない管理用テーブルの内、網構成を保持する情報についてはこれを作成する必要がなくなり、特に網構成の変更時の、管理作業の手間を大きく軽減できる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-09-26
著者
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