ディジタルメディアと知能処理
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概要
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「マルチメディア」や「情報スーパーハイウェイ」の名の下に,新しい情報伝達・手段の開発や情報通信基盤整備に大きな期待が寄せられている.ことの発端は,ディジタル動画の圧縮技術の急速の進歩であり,ここから映像メディアのディジタル革命が始まったとされている.その本質は,ようやくコンピュータと通信網の手の内に映像が入ったということであり,映像番組製作や映像通信など,いたるところにディジタル化の効用が現れ始めている.「ディジタルメディア」や「インタラクティブメディア」といった言葉もよく使われる.では,「なぜ今メディアの時代か」といえば,まだ中身がなくて,情報の容れ物や伝達手段の形態や規格だけが話題になっているからであろう.「マルチメディア」や「ディジタルメディア」は新しい可能性を表すキャッチフレーズであり,内容が充実してくるフェーズに入ると,伝達媒体である「メディア」そのものは話題に上らなくなるだろう.内容の充実には,いくつかの方向性がある.まず,マルチメディア・ソフトの分野では,ソフト作品(タイトル)の出来栄えを向上させることである.ハイパーリンクやインタラクティブ性といった新機能を生かし,かつ何よりも面白い作品を作ることである.次に,データベース・電子新聞等の情報提供業の分野では,情報の品質(新鮮さ,希少価値,信頼性等)の充実によるサービス向上が要である.こうした内容の充実とは別に,次世代情報通信インフラを,単なる高速データ転送が可能な通信路とせず,人間にとって使いやすい,賢い振る舞いをする情報メディアとして機能させて行く方向が考えられる.これがここで議論する「知能情報メディア」である.
- 1994-09-26
著者
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