疑似生態系における自己適応行動に関する研究
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概要
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近年、生命的な振舞いにヒントを得た手法(ニューラル・ネットワーク、ファジィ、遺伝的アルゴリズム)の研究が、様々な分野で展開している。自律性、適応、進化、自己増殖、自己修復などの生命的な振舞いを真似する人工生命の研究も、そのような特徴を兼ね備えたシステムの構築を目指すエンジニアリングの立場で進められている。本研究は、不安定な環境の中で自己適応していくシステムの情報処理機構の基礎研究として、資源の微妙なバランスの上に成り立っている疑似生態系を取り上げ、そこでの動物達の適応行動と実世界の対応付けを行ない、工学への応用を指向する。この疑似生態系は、植物、草食動物、肉食動物から成っていて、動物達は2次元のフィールドを自由に動き回ることができる。草食動物と肉食動物の行動戦略は有限オートマトンで表されている。動物達には、各種パラメータや行動のコストだけが与えられ、その条件に最適と思われる行動戦略を表す有限オートマトンを世代交替により獲得していくので、一種の最適化問題ととらえることができる。この論文では、Tiny Modelのシミュレーションにおける戦略の獲得に関する報告と、疑似生態系(Quasi-Ecosystem)のシミュレーションのモデルについて報告を行なう。
- 1994-09-26
著者
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