写真画像による斜面上の被写体寸法測定法に関する研究 : 斜面の傾斜を考慮した寸法補正法
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概要
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調査目的の被写体が遠すぎたり危険で近寄れない場合には,撮影距離とレンズの焦点距離を測定しておき,写真から簡易的に被写体寸法を算定する方法がある.しかし,地質調査等で斜面を脚部から撮影するような場合は一枚の写真内に遠い位置の物体と近い位置の物体の両方が写されていることが多く,画像上で測定した寸法に結像倍率を乗ずるだけでなく斜面の傾斜を孝慮した傾斜補正が必要である.本研究では,傾斜補正法を明らかにするとともに,六角形板の寸法,平板上に450個分布させた岩石の寸法,発破ずりの寸法に関する補正試験を行った.その結果,六角形の平板については実寸法の0.85〜1.04倍の補正値が得られ,発破ずりに関しては実測した粒度特性値の0.94倍の補正値が得られたと述べた.以上,本論で述べた被写体寸法測定時の傾斜補正法は有効といえる.
- 一般社団法人日本応用地質学会の論文
- 2004-04-10
著者
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氏平 増之
北海道大学工学部資源開発工学科
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川北 稔
(株)ドーコン
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川村 洋平
筑波大
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中島 一平
北海道大学大学院学生
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川村 洋平
北海道大学大学院学生
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氏平 増之
北大・工
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川村 洋平
筑波大・シス情
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氏平 増之
北海道大学大学院 工学研究科 環境循環システム専攻
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氏平 増之
北海道大学 大学院工学研究科環境資源工学専攻
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