右脳的プロセッサとその知的情報処理への応用

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概要

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犬の絵を見せても、どちらが頭で尻尾か答えられない。複雑な流体力学の方程式が解けても、こんな簡単な質問にすら満足に答えられないのが現在のコンピュータの実力である。ものを見て瞬時に判断を下し、適切な行動をとる。これは我々が日常茶飯事にやっていることだが、デジタルコンピュータにはとてつもなく難しい。生体情報処理から一体何を学べばいいのか、またそれをどのように最先端のシリコンテクノロジを駆使してうシステムに組み上げればいいのか。本論文は、この困難な課題に対し半導体デバイス研究者の立場からの一つの提案を述べるものである。「認識過程の本質は、過去の膨大な記憶の中から最類似事象を瞬時に検索想起する過程にある。」という考えに基づき、これを具現化することを目標にLSIの研究開発を進めている。まだ賢いコンピュータ実現にはほど遠いが、本研究の現状と今後の展望について述べる。
1999-10-29

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