プロセッサとバスの故障をもつ11/2トラックスイッチメッシュアレーの再構成

概要

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メッシュ結合プロセッサアレーの故障に対する数多くの再構成方式が提案されている. これらのシステムの信頼性は, PEと結合網の信頼性によって定まるが, これらの二つが同時に故障する場合に対する研究はほとんどない. 従来の多くの研究では, 結合網は故障しない(故障フリー) という仮定, またはそれが故障したときはシステムが故障するという仮定のもとでなされている[1]〜[5]. PEの複雑度が高く結合網のそれが相対的に低いときは, このような仮定で十分であるが, そうでない場合には, 結合網の故障がシステムの信頼性に無視できい影響を与えることが予想される. 本論文では, 11/2トラックスイッチモデルにおいて, バス(リンクとトラック), およびPEの故障を補償する再構成アルゴリズムをホップフィールドニューラルモデルを用いて定式化し, 計算機シミュレーションによって, そのバスの故障の歩留りに対する影響を考察する. その結果, アレーサイズが8×8の場合はバスの信頼度が0.9992までなら, 16×16場合はバスの信頼度が0.9997までなら, それぞれバスの故障が許容できることがわかった.
1997-01-25