ウォルシュ関数系を用いたホップフィールド連想記憶の平衡状態の解析
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概要
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本論文はホップフィールド連想記憶モデルに直交条件を満足する複数の状態パターンを記銘したとき,連想記憶モデルに発生する平衡状態と記銘したパターンとの関係について議論したものである.これまでにも,連想記憶モデルについての統計論的手法による研究は数多く行われているが,本研究はウォルシュ関数系を用いて代数的な立場から前記問題について議論したものである.本論文ではまず,連続記憶モデルが平衡状態となるための十分条件を導く.その結果より平衡状態を三つのタイプに分類し,記銘したパターンと発生する平衡状態との関係を明らかにする.また,その応用として,記銘パターンの情報から平衡状態の数やその状態パターンを予測する方法,あるいはある与えられた状態パターンを平衡状態とするための方法などを例題により示す.これら結果は,連想記憶モデルの状態をウォルシュ関数系を用いて成分分析する手法により得られたもので,ウォルシュ関数系を用いた解析手法の有効性が示される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-25
著者
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