MRI による声道形状の精密計測法の検討
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概要
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本研究では子供・女性・男性の発声時の声道形状の特徴を分析するために,磁気共鳴映像法(Mag-netic Resonance Imaging:MRI)を用いて3次元声道形状を精密に測定する方法を開発する.正確な声道形状に関するデータを得るために,口腔部分の声道データは口唇から環椎までの横断面MR画像,声門部位からの口蓋までの声道のデータは2種類の水平面MR画像により抽出する.高速撮像法により,撮像時間は1スライス2.9秒である.正中面MR画像から声道中心線を推定し,声道長を計算する.正中面MR画像を参考にして3種類の画像の声道輪郭から一つの3次元声道形状を構成する.大量のデータを処理できるようにするために,MR画像から声道輪郭を自動的に抽出する方法を開発する.歯形のMR画像によりMRIで撮れない歯の形状の補正方法を提案する.また,声道模型を用いて,計測方法の誤差について定量的に評価する.日本語 / a / に対して,本計測法により推定した声道伝達特性と現場で録音した音声のLPC分析結果と比較した結果,F1,F2,F3の誤差はそれぞれ8Hz,17Hz,141Hzであった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-10-25
著者
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