秘密鍵暗号方式の確率的解読法に関する考察
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概要
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近年の情報ネットワークの発達に伴い高速でコンパクトな暗号方式は安全に通信に不可欠な要素技術となっており,なかでもDES,FEAL,Multi2などの各方式に代表されるInvolution型秘密鍵暗号方式はその簡便性によって広く利用されている.一方これら暗号アルゴリズムの普及と共に暗号解読の研究も進み,特にBihamらによる差分解読法はInvolution型秘密鍵暗号方式の汎用的な選択平文攻撃として近年注目を集めている.本論文では,差分解読法に基づいたGilbertらによる確率的解読法に注目し,解読に必要な平文数および解読時間の見積もりを行う.更にこの解読法をより効率化する新手法について提案する.これは得られた暗号文例から特定の条件を満足するものだけを取り出して解読に使用する手法で,解読時間が大幅に削減される.また本方式を用いることによりMulti2暗号方式は12段まで実際的な時間で選択平文攻撃が可能となることが示された.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-25
著者
-
松井 充
三菱電機株式会社情報技術総合研究所情報セキュリティシステム開発センター
-
山岸 篤弘
三菱電機株式会社情報電子研究所
-
山岸 篤弘
三菱電機株式会社情報システム研究所
-
松井 充
三菱電機株式会社情報技術総合研究所
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