制約図形操作に基づく幾何学習システム
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概要
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幾何学的に制約された図形を正確に作図し,変形し,観察することを可能としたパーソナルコンピュータ上の環境型幾何学習システムを提案し,その具体的な実現方法について述べる.本システムの特徴は,幾何の学習過程で必要な多種多様な幾何制約を図形にインタラクティブに設定することが可能なこと,設定された制約を保持したまま図形を変形し,その挙動を観察できること,そして制約の設定・変更のために全く新しいユーザインタフェースを提供していることである.幾何図形間の依存関係を1次・2次のオブジェクト依存モデルにより定義した.このモデルに基づき,幾何制約を図形の制御点に集約させる方法で整理し,これらの制御点およびその幾何制約を,長さ,角度,比率の制約オブジェクトを考案することでシステムの内部に実現した.電子分度器,電子デバイダなどが制約を定義するユーザインタフェースとして考案された.実際の中学校の授業で使用され,今まではできなかった幾何学習における実験を実現するソフトウェアツールとして評価されている.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-11-25
著者
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