立体図形学習のためのツール型ソフトウエアの開発
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概要
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私たちは、小・中学校の立体図形学習を支援するための、コンピュータグラフィックスの機能を最大限に活用したツール型ソフトウエア「IBM数学ラボ・シリーズ=3D-ラボ」をパーソナルコンピュータ上に開発した。立体図形の学習においては、図形に対する認識力を向上させる為に、従来、模型をつくるなど実際的な操作を通しての学習が有効であるとされ実践されてきたが、コンピュータ・グラフィックスを利用した視覚的な実験道具を利用する事は、より自由度の高い、効果的な学習手段として注目されている。例えば、陰影効果や運動奥行効果を活用した、多面体の回転表示と平面による切断に関するコンピユータ・ソフトウエアは子供たちの立体に対する理解を向上させると言うことが[1,2,3,4]に報告されている。3D-ラボは、立体の回転表示・切断に加え、投影、展開・組み立て、3次元空間での作図、底面や高さの変形、角度(辺と辺、辺と面、面と面)、長さ、面積及び体積の計量などを、インタラクティブな直接操作で簡単に行えるようにした、立体図形の実験道具であり、授業での有効な活用が期待されると思われる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-07
著者
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