平均室温に基づく確率温度制御システムの定式化について
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概要
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従来の大半の空調システムはある定められた1点の温度センサからの情報に基づき空調装置をON,OFFするため,室温が温度センサの位置に強く依存し,快適な室温制御を行うことが難しい場合が少なくなかった.そこで,本論文では温度センサの位置による室温制御への影響を少なくするため部屋の平均室温に着目し,平均室温に基づいた室温制御を提案し,その数学モデルの定式化について考察した.まず,平均室温に基づき空調システムをON,OFFすることは数学的には単調作用素で表現されることを示した.次に実際の空調システムでは冷暖気の流れが人や物によって,不規則に乱されることを考慮して本論文では不規則外乱の影響を考慮した数学モデルを提案しその定性的妥当性(解の存在と一意性)について考察した.最後に本論文で提案した室温制御により,室温が時間の経過と共に設定温度に収束することを証明した.
- 一般社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-08-25
著者
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