表皮における観測データに基づく生体組織内の酸素濃度推定について
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概要
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自由境界問題は熱工学, 材料工学, 流体工学等の工学の種々の分野における重要な非線形問題の一つである.本論文では生体組織内の酸素拡散現象に現れる自由境界問題のモデル化と酸素濃度推定問題を考察する.従来, 生体組織内の酸素拡散現象のモデル化においては組織内の酸素吸収率は一定としてモデル化が行われていた.しかし, 実際には個々の細胞の活動状態によって酸素吸収率は変化し, しかもその変化は一般に不規則である.そこで本論文では酸素吸収率の不規則性を考慮した生体組織内の酸素拡散現象のモデルを提案し, そのモデルを用いて表皮における雑音で乱された酸素濃度の観測データより組織内の酸素濃度を推定する手法について考察する.
- 1998-11-25
著者
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