たかだか一つの尖点を有する代数曲線上の符号に関する再帰的復号アルゴリズム
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概要
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Justesenらのグループは,特時異な射影平面曲線上の代数幾何符号の復号アルゴリズムを高速化する一手段として,Sakataの2D Berlekamp-Massey Algorithm^<(3)>(本論文では以下2DBMSAと記す)が非常に有効であることを明らかにした^<(11)>.これに基づいてSakataは,高速化が可能となる代数幾何符号の幅を大きく広げることに成功している^<(2)>.しかしその一方で,2DBMSAは代数幾何符号の復号とは無関係な無駄な処理を多く内包しているとの指摘が栗原,Sakataらによってされている.これに対して本論文では,2DBMSAにおける復号に無関係な無駄な演算を排除し,簡単化したアルゴリズムを提案する.これによって,三浦による曲線族C^b_aの符号^<(7)>に関する復号アルゴリズムの更なる高速化が実現される.そして,曲線族C^<17>_2に含まれるGF(2^8)上で定義されたある種の超だ円平面曲線上の符号に関して,2DBMSAを組み込んだ復号器と提案アルゴリズムを組み込んだ復号器をソフトウェアとして実現した際の各々の復号処理演算時間を比較し,その効果を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-03-25
著者
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