レイリーフェージング通信路に対する成分符号間の非独立化多レベルブロック符号の構成
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概要
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本論文では誤り訂正能力の改善のために, レベル間が非独立な多レベル符号を構成する以下の方法を提案する. まず基本多レべル符号の一つの成分符号を2^i(i=1,2,...)個の部分符号に分割する. 一方, 別の一つの成分符号は符号語数を2^i倍に拡大し, 更に2^i個の部分符号のグループに分割する. これらの部分符号グループをレベル間で1対1に対応づけ, その部分符号に含まれる符号語だけを用いて符号アレーを構成し, レベル間の非独立化を導入する. QPSKおよび8PSK変調に対し, フェージング通信路において優れた特性をもつ多レベル符号を計算機探索によって求めた. 更に, レイリーフェージング通信路において得られるビット誤り率特性を計算機シミュレーションによって求めた. そして, 多段階復号法の復号複雑度は非独立化前に比べて大きくなるが, ビット誤り率は最ゆう復号法と同程度になること, また従来の文献の結果と比較して同等か, それ以上の符号化利得をもつ符号が構成できることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-25
著者
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