通信網構成図の表示条件と操作性の評価
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概要
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大規模通信網を効率良く管理・運用するためには, オペレータが通信網の構成や状態を的確に把握し, 措置するためのヒューマンインタフェースが重要である. 本論文では, 大規模通信網のディスプレイ画面上への表示条件を明らかにするため, 2階位網からなる通信網構成図を用いて操作性評価実験を行い, 以下を明らかにした. (1) 通信網構成図の複雑さは, 東京都や大阪府のようなノードの密集する地域における単位面積当りのノード数, すなわちノード密度(個/cm^2)によって表現することができる. (2) 操作性から見たノード密度の上限値は, 課題の達成時間, 後戻り回数, 正解率からそれぞれ7, 5および10である. これより, 通信網構成図に対してノード密度の上限値を5と規定することにより, 十分な操作性を確保することができる. (3)通信網構成図が複雑になるにつれて, 特に1本のルートをたどる操作が難しくなるが, マルチフィッシュアイ変形法は, ノードの密集地域を拡大変形するためにノード密度を下げる効果が大きく, 操作性の低下を防止することができる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-02-25
著者
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