2-Dリカッチ行列方程式に基づく時不変むだ時間系の安定化と最適レギュレータ問題
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概要
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現実の制御対象は, その入力間, ないしは内部の信号経路間にむだ時間を含んでいることが多い. その場合, システムの安定化を実現するためには, 制御対象の数式モデルとして, むだ時間システムを考える必要が生じてくる. むだ時間システムを形式的に2-Dシステムとして取り扱うと, 閉ループシステムの安定性を2-Dリアプノフ行列方程式によって調べることができ, むだ時間に依存しない最適レギュレータ問題の解を与える2-Dリカッチ行列方程式が導出できる. この2-Dリカッチ行列方程式にブロック半正定値解が存在すれば, 時不変むだ時間系の最適レギュレータ問題の最適解が状態フィードバックによって与えられ, 2次形式評価関数は最小値になる. 提案するむだ時間システムに対する2-Dリカッチ行列方程式のブロック半正定値解は, 1-Dの連続時間, 離散時間システムのリカッチ行列方程式の正定値解を基にして, 2次形式評価関数の重み行列の一部を修正することにより, 得ることができる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1997-04-25
著者
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