1次および2次3次遅延を等化するテーパ導波管形遅延等化器
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概要
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カットオフテーパ導波管の反射特性を利用した遅延等化器は,多くの特色を備えていてミリ波通信用の等化器として魅力的であり,これまで多くの研究がなされてきた.しかし従来の研究は,1次遅延か若しくは導波管の理論遅延特性の等化を目的としたものであった.本論文では,この型の等化器の適用範囲の広さに着目し,1次遅延のほかにかなり大きな2次3次遅延ひずみを等化する研究を行った.まず簡易で実際的な近似手法によるテーパ形状の設計式を求め,かなりの自由度をもってシンセシスが可能であることを立証した.次いで電磁界法による厳密な特性評価を行って,不要反射による残留ひずみの除去法を確立した.更に2種類の等化用テーパおよびその前後につながる数種のテーパの試作実験を行い,理論の正しさと本等化器の実用性を確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-06-25
著者
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