進行波形分岐構造を用いた電力合成器
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概要
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導波管を用いた進行波形電力分割/合成器による電力合成および電力分割-合成のための設計および特性について論じた. まず, 電力合成器単体として用いるときの完全電力合成条件を与え, 等価回路を基にした数値解析により, 極めて広帯域にわたって高効率の電力合成が可能であること, 更に入力振幅および位相の設計値からのずれに対する合成効率の低下が小さいことを示した. 同一の電力分割/合成器を2個用いた電力分割-合成系においても広帯域な特性が得られ, 帯域幅は分岐数が多くなるほど広くなること, ならびに, 増幅部で用いる能動素子故障時の動作においては, 素子位置を適当に選ぶことにより故障による特性の劣化を最小限に抑えることが可能であることを示した. 更に, Xバンドにおける4分岐および6分岐電力分割-合成実験を行い, 理論結果の妥当性を確認した. 6分岐電力分割-合成系においては, 合成効率が-0.5dB以上となる周波数帯域幅で2.87GHz, 反射電力が-20dB以下となる周波数帯域幅で3.90GHzと広帯域特性を実現した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-01-25
著者
-
野木 茂次
岡山大学工学部
-
福井 廉
岡山大学工学部
-
福井 廉
岡山大学工学部電気電子工学科:川崎医療福祉大学
-
志村 竜宏
岡山大学工学部電気電子工学科
-
志村 竜宏
岡山大学工学部電気電子工学科:住友電気工業株式会社
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