単方向結合2次元能動アンテナアレーによる広範囲ビーム操作

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概要

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単方向結合を用いた2次元能動フェーズドアレーアンテナについて検討した。発振器である能動アンテナを櫛形状に単方向結合させると櫛の背に当たる部分の発振器の固有周波数を制御するだけで、放射電磁波を2次元的に操作できる。発振器間の単方向結合であるが、その結合回路は経路を2分割し、それぞれに単方向性を持たせるために増幅器を接続し、その出力を合成する構成である。ただし、この2つの経路は長さを半波長だけ異ならせる。よって、片方の増幅器をオンし、もう片方をオフすることで、一方の経路だけが有効になり、これを切り替えることにより、結合位相を180゜変化できるようになる。従って、発振器の周波数制御と結合位相の切り替えを組み合わせることで、360゜もの位相変化を得ることができる。2×2要素アレーを用いて実験した結果、H面方向では40゜、E面方向では25゜もの放射電磁波の走査範囲を得た。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-05-21

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