単方向結合能動アンテナアレーによる広範囲ビーム操作
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概要
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単方向結合発振器系では発振器の固有周波数を制御すると注入同期により、隣接発振器間の位相差を180°変化させることができる。本報告では発振器間の位相差を360°にもわたって変化させることが可能になる方法を提案する。発振器間を単方向的に結合させるが、その結合回路は経路を2分割し、それぞれに単方向性を持たせるために増幅器を接続し、その出力を合成する構成である。ただし、この2つの経路は長さを半波長だけ異ならせる。よって、片方の増幅器をオンし、もう片方をオフすることで、一方の経路だけが有効になり、これを切り替えることにより、結合位相を180°変化できるようになる。従って、発振器の周波数制御と結合位相の切り替えを組み合わせることで、360°もの位相変化を得ることができ、この方法を円形開口で結合したパッチアンテナの2要素アレーに適応した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-11-20
著者
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