マイクロセル・高速移動・高速転送移動体ハンドオーバ制御方式の一検討

概要

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モバイルマルチメディアサービスの実現のためには、無線リソースの効率的利用が不可欠で、セルのマイクロセル化は必須である。しかし、マイクロセルシステムではハンドオフが頻繁に発生するためRNC(Radio Network Controller)にかかる負荷が増大する。また、高速移動機はハンドオフエリアを短時間で通過するため、ハンドオフの処理が間に合わず呼切断となる。本検討ではそれらの問題に対し、RNCを各基地局に分散するDistributed RRC(Radio Resource Control)、また、ハンドオフ以前に無線リソースを予約する方式を提案する。Distributed RRCはPON(Passive Optical Network)の持つ特性を有効に利用し、基地局間での同期を可能にする。また、全ての基地局にRNCの機能を持たせることで負荷を分散する。無線リソースを事前予約する方式では、ハンドオフエリアでの処理を最小限にすることにより、呼切断を防ぐ。なお、本検討では、高速移動機は道路に沿って移動することから、セルの配置を一次元配置に限定している。
2002-07-12