移動通信回線における自動送信電力制御

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概要

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自動送信電力制御(ATPC)は、受信レベルを一定に保つために行なうものである。これにより同一チャネル干渉や隣接チャンネル干渉の影響を軽減し、結果として、システムの周波数利用率を高めることができる。高速なフェージングが発生する移動通信回線においてATPCを適用する際には、いかにしてフェージングに追随させるかが重要となる。本論文では、この目的のために直交検波後の同相成分・直交成分を予測し、この結果により信号レベルの制御を行なう方法を提案し、さらに予測制御を行なうことにより、フェージングの瞬時変動に対する追随特性を改善することができた。また、深追いをしないようなアルゴリズムを採用することで、基地局において予測誤差のために受信レベルが目標値より大きくなり、結果として他局に干渉を与える確率を抑えることができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-09-30

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