アンテナ素子間隔を広げた場合のアダプティブアレーアンテナの動作

概要

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アダプティブアレーは検波前合成型ダイバーシチと構造が同じであり、各アンテナ素子の相関が低い場合には、空間ダイバーシチ効果得られる。しかし、通常のアダプティブアレーにおいては、グレーティングローブを避けるため、アンテナ素子間隔は半波長程度であり、この間隔では基地局に設置する場合には、各受信信号の相関が高く、十分なダイバーシチ効果が得られない。本論文では、フェージングと同一チャネル干渉が同時に存在する場合に、基地局でアダプティブアレーの素子間隔を広げることを提案し、その動作について検討した。計算機シミュレーションを行った結果、素子間隔が広い方が、十分な空間ダイバーシチ効果が得られるとともに、干渉抑圧特性が劣化することが無いため、誤り率特性が向上することがわかった。また、TDDシステムの場合、上り回線で決定したウェイト値を下り回線で用いることができるので、アダプティブアレーを基地局に設置するだけで、移動局にフェージングと同一チャネル干渉に対する特別な装置は必要ない。本論文では、素子間隔を広げることにより、上り回線に加えて、下り回線の誤り率も改善できることを示した。
社団法人電子情報通信学会の論文
1999-11-26

アンテナ素子間隔を広げた場合のアダプティブアレーアンテナの動作

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