CASEツールにおける図式の処理に関する考察
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概要
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本論文では,ユーザが与える図式中の一部分に対する選好関係に従って,自動的に図式中の選好関係の高い部分だけを抽出する方式を提案する.与えられる選好関係は,一般処理・例外処理などの基準やある時達での図式解読に関する重要性の度合など自由に設定することができる.抽出された部分図式は,与えられた選好関係で上位の部分に限定されているため,余分な部分に煩わされることがなく解読の効率が向上したり,より解りやすい表示を行なったりすることができるようになる.多くのCASEツールでは,階層化により状態遷移図やデータフローダイアグラムなどの図式をコンパクトに表現する手段を提供しているが,図式の解読者が必要や状況に応じて自由に階層構造を変更したり,解読の便宜上の一時的な階層を作成したりすることは困難であった.本論文の方式では,図式上の一部に任意に与えられた選好関係を使って,適宜部分図式の抽出を行なうことができるため,図式の解読者により高度な機能を提供できるようになる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-11-22
著者
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酒井 良哲
株式会社東芝研究開発センター システム・ソフトウェア生産技術研究所
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松本 一教
東芝研究開発センター
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酒井 良哲
東芝研究開発センター
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増沢 香
東芝研究開発センター
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松本 一教
株式会社東芝研究開発センター システム・ソフトウェア生産技術研究所
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