Knuth-Bendix完備化手続きにおける等式選択の戦略について
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概要
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Knuth-Bendixの完備化手続きとは,与えられた等式集合を,これと同値な完備な項書換システムに変換する手続きである.この手続きは,等式集合から等式を一つずつ選択し書換規則に変換していくのであるが,等式の選択順序が効率上きわめて重要な問題となる.[Sakai]には,"等式s=tについてmax{s中に現れる関数記号の数,t中に現れる関数記号の数}が最小になるような等式を選択するのが効率的である"と記されている.その理由としては第一に,関数記号の少ない項は一般的であり,書換規則としての"力が大きい"事.第二に,関数記号の少ない方がそれから作られる要対が少ない事.第三に,等式の選択が公平(いつまでも選択されずに残っている等式が存在しない)である事.が挙げられている.([Sakai])ここでは実行結果をふまえて,どのような等式選択がより効率的であるかを検討する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-09-04
著者
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松本 一教
(株)東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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松本 一教
株式会社東芝研究開発センター, システム・ソフトウェア生産技術研究所
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松本 一教
株式会社東芝研究開発センター システム・ソフトウェア生産技術研究所
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水島 由美子
株式会社東芝システム・ソフトウェア技術研究所
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