ランダム化加算減算鎖法に対するSPA攻撃

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概要

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ランダム化加算減算鎖法は、攻撃者が加算と2倍算が識別可能の時、サイドチャネル攻撃の一つであるSPA攻撃に対して脆弱であることを示す。サイドチャネル攻撃は暗号実行時に漏洩する情報を用いた攻撃方法である。ランダム化加算減算鎖法は、Oswald-Aignerにより提案されたサイドチャネル攻撃に対する防御法である。ランダム化加算減算鎖法では、ランダム化を行なっているためサイドチャネル攻撃に対して耐性を有するとされているが、その耐性に関する解析は十分に行なわれていなかった。SPA攻撃に加え、タイミング攻撃に対する耐性についても考察した結果、ランダム化加算減算鎖法はタイミング攻撃に対しても脆弱であることが分かった。また、ランダム化加算減算鎖法をサイドチャネル攻撃に耐性を有するように拡張し、他の耐サイドチャネル攻撃の防御法と計算量を比較すると、かなり遅いことが分かった。
2002-07-12

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