擬似騒音環境下における指向性補聴器のダミーヘッドによる語音聴取実験
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概要
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擬似騒音環境下における指向性補聴器の語音了解度を測定するため、ダミーヘッドを用いる方法を検討した。擬似環境騒音としてマルチトーカ騒音(S/N=-5dB)と擬似電車騒音(S/N=-10dB)を用い、4個のスピーカから出力した擬似環境騒音と正面方向の検査語音とを混合した音を45度方向おきにDATに収録した。健聴者11人がこれをヘッドホンで聞き取り、聞こえた通りに記録した。指向性補聴器の語音了解度(正答率)は、全方向性補聴器よりも正面方向で20〜25%改善された。しかし、マルチトーカ騒音の場合、正面方向の正答率が著しく低下した。ダミーヘッドを用いずに評価者が直接聞き取れば聴取可能であり、その原因について考察した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-07-20
著者
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