単一指向性マイクロホンを用いたマルチユニットマイクロホンシステムの方向別単語了解度試験
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概要
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まず、マルチユニットマイクロホン(MUM)の物理特性について検討した。単一ユニットの場合に対して3ユニットMUMでは感度が5[dB]向上し、風雑音が4〜5[dB]低減した。このような特性をもったMUMは補聴器の収音システムとして適している。しかしながら、無指向性ECMを用いたMUMは、高域では双指向性を示し、低域では無指向性に近い特性となる。そこで、単一指向性ECMを3ユニット並列に配置するMUMについて検討し、さらに指向特性を改善するためにひねり形3ユニットMUMについて検討した。ラウドネス定格から、ひねり形MUMでは左右および前方の聞き取りが良くなると予測できた。最後に、無響室内で擬似騒音環境をつくり、ひねり形MUMについて方向別単語了解度(正答率)を測定した。SNR=0[dB]または-5[dB]の条件で左右および正面方向で92〜99[%]、SNR=-5または-10[dB]の条件でも正面方向で90[%]の単語正答率が得られた。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-16
著者
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