エアリード楽器における流速分布と擾乱波動の成長率について
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概要
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エアリード楽器において、尺八、フルートを仮定した"short"とパイプオルガンやリコーダーを仮定した"long"の二つのフルー形状について流速分布を測定した。理論上は"long"の場合、ジェットはフルー内部ではPoiseuille分布、フルーから出た後はb=4h/5(ジェットの半幅をb, フルーの高さを2hとする)のBickley分布に従い、"short"の場合はフルー内部ではtop-hat分布、フルーから出た後はb=3h/2のBickley分布に従う。実験結果は、(a)"long"の場合、低速域(10〜20m/s)ではb=4h/5のBickley分布に従う。(b)"short"の場合は20〜50m/sでフルーからの距離xが8mmの場合ジェットの流速分布はb=3h/2のBickley分布に従う。(c)"short"の場合は低速域(10〜20m/s)ではフルーからの距離xが2mm<x<8mmの範囲ではジェットの流速分布はn=3のNolleに従う。これらより、結論として線形化した不安定性理論に基づくと、低速域ではジェットの擾乱波動の成長率は"short"よりも"long"の方が大きいと考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-02-15
著者
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