フルーオルガンパイプにおけるイヤー利用の効果について<楽器音響,メディア教育>
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
フルーオルガンパイプはエアリード楽器のモデルとして用いられ、その発音メカニズムの解明が進んでいる。しかし、パイプオルガンの様々な音色を実現するために用いられている多くの技術について研究されることは少ない。そのような技術のひとつとして、フルーオルガンパイプの整音の際に用いられるイヤーがあげられる。オルガン製作者はイヤーをつけることで、(1)発音は早くなり、(2)基音は強調され、(3)発音周波数は下がるとの認識を持っている。そこで本研究では、モデルパイプを製作しイヤーの有無で比較を行うことで、イヤーの効果を確認した。その結果として、製作者の認識を裏付けるような事柄を確認することができた。また実験から、その他のイヤーの効果として、フットでの吹奏圧の増加や、共鳴周波数の非調和化も確認できた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-02-21
著者
関連論文
- 小特集「音楽への科学的アプローチ」にあたって
- 音楽の専門家を目指す人達への音響教育 (音響教育の現状と展望)
- 擦弦振動の過渡状態に関する数値シミュレーション
- ホルンのストップ奏法に関する数値シミュレーションと管壁振動測定
- サワリ機構をもつ弦楽器モデルにおける撥弦振動に関する実験的考察-初期条件の影響について-
- 正倉院尺八吹奏時の歌口端補正長さの推定
- ホルン奏者の上唇に発生する波動からの唇のずり弾性率推定
- ホルン奏者の上唇を伝搬する波動の特性とそのモデル化
- ホルン奏者の上唇を伝搬する波動の特性とそのモデル化
- 可視化情報に基づく管楽器の発音メカニズムに関する研究
- フルーオルガンパイプにおけるイヤー利用の効果について
- 琵琶・三味線のさわり機構について : 支持端形状を変えたときの弦振動の時間領域シミュレーション
- 金管楽器の物理モデルにおける反射関数の考察
- フルーオルガンパイプにおけるイヤー利用の効果について
- 琵琶・三味線のさわり機構について-支持端形状を変えたときの弦振動の時間領域シミュレーション
- 金管楽器の物理モデルにおける反射関数の考察
- エアリード楽器における空気ジェットの流速分布とその変曲点による半幅の定義について
- オルガンパイプモデルにおける空気ジェットが示す流速分布の半幅と不安定性波動の増幅率について
- 物理システムとしての楽器の研究とその必要性
- エアリード楽器における流速分布と擾乱波動の成長率について
- エアリード楽器における流速分布と擾乱波動の成長率について
- A132 オルガンパイプにおける流体渦と音響渦
- A131 オルガンパイプにおけるフルー出口の形状が空気ジェットの流速分布に与える影響について
- オルガンパイプにおけるジェット波動を可視化する
- 聖徳大王神鐘の音響(アジアの伝統的な音楽と楽器)
- 小特集「アジアの伝統的な音楽と楽器」にあたって(アジアの伝統的な音楽と楽器)
- 小特集「様々な媒質中における波動伝搬」にあたって(様々な媒質中における波動伝搬)
- 恩師実吉先生と音源音響学(実吉純一先生追悼メモリアルシンポジウム)
- 恩師実吉先生と音源音響学(実吉純一先生追悼メモリアルシンポジウム)
- 近距離場音響ホログラフィによる振動源・音源探査と不連続個所の推定
- ヨーロッパ音響学連合・米国音響学会合同会議
- チェンバロからピアノへ : 鍵盤楽器の進化(小特集技術が変えた音楽の歴史)
- 1.物理システムとしての楽器 : 音楽音響分野(〈特集〉-音響学における20世紀の成果と21世紀に残された課題-)
- 小特集にあたって : 実感させる…人間・音楽・演奏(実感させる…人間・音楽・演奏)
- 流体力学の一分野としての楽器音響学 (流れと音のハーモニー)