統計的AD変換による生体情報を用いたChallenge & Response型ネットワーク認証の提案
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概要
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生体情報はユーザと強く結びついた情報であり,ユーザを認証する情報として有効である.ところが,従来の生体認証はパターンマッチングで行われているため,ネットワークを介してユーザ認証を行うためには,生体情報を事前にサーバに登録し,かつ,認証の度に生体情報を送信する必要がある.そのため,プライバシおよび盗聴等の問題があった.これに対し,著者らは生体情報から常に一意なユニークIDをリアルタイムで抽出する「統計的AD変換」という技術を提案している.この統計的AD変換によって得られるIDを認証鍵として用いてやることにより,生体情報によるネットワーク認証を実現することができる.本稿では,生体ネットワーク認証の一例として,指紋を用いたChallenge & Response型ネットワーク認証を説明する.従来の手法との比較を行い,本手法の有効性を示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-07-13
著者
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高橋 健太
株式会社日立製作所システム開発研究所
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西垣 正勝
静岡大学情報学部
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中村 逸一
北京NTTデータ系統集成有限公司
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三村 昌弘
(株)日立製作所 システム開発研究所
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三村 昌弘
株式会社日立製作所システム開発研究所
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高橋 健太
株式会社日立製作所システム開発研究所|東京大学大学院情報理工学系研究科
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柴田 陽一
静岡大学大学院情報学研究科
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柴田 陽一
静岡大学大学院理工学研究科
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三村 昌弘
株式会社日立製作所セキュリティ・トレーサビリティ事業部
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