発達障害児における言語機能の改善 : コンピュータ支援指導の効果の検討
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概要
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本報告では, 私たちが, 発達障害児の言語形成のため実施してきた「コンピュータ支援指導(computer-based teaching)」プログラムと実際の適用方法およびその効果に関する研究を, 以下の5つについて検討した。(1)コンピュータ使用スキルの形成, (2)文字と音との対応, 単語の構成のためのプログラム(文字から単語へ), (3)「音声」「単語」「事象」の統合化のためのプログラム, (4)構造をもった文章構成確立のためのプログラム(単語から文へ), (5)ワープロスキルの成立条件に関する研究。特に, コンピュータ支援指導を, 言語獲得プロセスの中で系統的に構成すること, 様々な心的機能(認知系, 運動系)との関係やそれらの統合のための条件を分析することの重要性を指摘した。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-03-06
著者
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