メカノケミカル反応による酸化パラジウム生成現象に関する研究
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概要
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パラジウムは耐腐食性に富み,軽負荷用接点材料として重要な材質である.本論文では,パラジウム接点の接触障害の原因になり得ると考えられる,メカノケミカル反応による酸化パラジウム生成現象に対する気圧や湿度の影響を調べ,その発生条件を検討した.その結果,ある程度の気圧以下ではこの現象が起こらなくなることおよび,湿度が低くなるとその限界気圧も低くなることがわかった.また,水蒸気にはメカノケミカル反応による酸化パラジウム生成を抑制する効果があることが明らかになり,その場合の酸化抑制のメカニズムのモデルを提案した.さらに,水蒸気や有機ガスの影響のない精製された雰囲気中で実験を行い,そのモデルの妥当性を検証した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-05-20
著者
-
沢 孝一郎
慶応義塾大学理工学部
-
新井 啓介
慶応義塾大学理工学部
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山本 健
慶応義塾大学理工学部
-
山本 健
慶應義塾大学理工学部電気工学科
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沢 孝一郎
慶応義塾大学理大学部電気工学科
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沢 孝一郎
慶応義塾大学:日本工業大学
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