液体誘電体中の整流および開離時アーク
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
自動車燃料ポンプ用小形直流機は、高密度実装の要求により、その内部をガソリンが流れる構造を採る。著者らはその事実に着目し、ブラシと鋼整流子による整流アークおよびそれらの接点開離時アークについて調査してきた。本報告では液体誘電体が、アーク特性、接触抵抗、転移に及ぼす影響について明らかになったことを報告する。ガソリン中の整流アークでは、空気中に比べアーク電圧が高く、ブラシ表面の荒損も激しい。さらに、ブラシへの銅の転移量も少ない。このことに関し、開離時アークの分光分析等を行った結果、ブラシ内部にしみ込んだ液体が解離し発生した水素の影響が認められ、また、液体による銅スペクトル強度の減衰も観測された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-12-15
著者
-
沢 孝一郎
慶応義塾大学理工学部
-
山本 太朗
慶應義塾大学
-
戸次 一夫
慶應義塾大学
-
戸次 一夫
慶応義塾大学理工学部電気工学科
-
山本 太朗
慶応義塾大学理工学部電気工学科
-
沢 孝一郎
慶応義塾大学理大学部電気工学科
-
沢 孝一郎
慶応義塾大学:日本工業大学
関連論文
- 電磁超音波法による固体材料の熱拡散率と気孔率の研究 : 第1報,基本原理に関する実験および検討
- 2000年題46回IEEE電気接点ホルム国際会議報告
- スイッチトリラクタンスモータの簡易鉄損計算に関する検討
- 温度サイクル条件下でのYBCOディスクの磁化特性
- BiコイルによるYBCOバルク超電導体の浮上実験
- アクティブ浮上制御用高温超電導マグネットの開発
- 渦電流形導体近接センサの特性解析に関する一検討
- ガソリン中整流アークの電気特性
- ガソリン中整流アークによるブラシ摩耗機構
- 摺動接触におよぼす表面皮膜の影響