ナノサイズカーボン粒子を含有するプラズマ溶射膜の摩擦特性(トライボロジ, 一般)

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概要

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粒径10 nm 以下のナノクラスターダイヤモンド(ND)粉末、及びこれを最大5wt. %含む銅粉末を出発材料とする溶射膜を、電磁加速プラズマ溶射法によって作製し、それらの組織と潤滑特性を調べた。その結果、まずND粉末のみをプラズマ溶射した場合、プラズマ中でのNDの熱変性によって、オニオン構造炭素粒子を多く含む炭素膜が形成された。この膜は高真空下で摩擦係数が0.05前後の高潤滑性を示した。次に、銅とND(2-5 wt. %)の混合粉末をプラズマ溶射した結果、基板との接着性が良好な厚さ30μm以上の緻密膜が形成された。摩擦試験の結果、NDの添加による潤滑特性の向上が、大気中および高真空中において認められた。
2003-10-10

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