抵抗、キャバシタンスが非線形特性を有する冠血流動態の最適制御
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
心筋内冠循環における血管系の非線形特性の影響を解析するため、最適制御モデルを想定した。冠循環を電気的等価回路で表わし受動的心筋内圧を状態変数とし、能動的心筋内圧を制御変数として系の状態方程式を導いた。心筋内血管では血流と血圧はオームの法則で近似した。血管抵抗およびコンプライアンスは受動的心筋内圧の指数関数で表わした。最適制御理論に基ついて、系の最適制御入力と最適状態方程式を求めた。抵抗、コンプライアンスの指数を増加させ、これらの心筋内圧に対する非線形依存性を変化させると、最適化されていた受動的心筋内圧の経時過程に明らかな変化が出現した。本研究から、生理的心筋内圧の発生には、心筋内血管の抵抗、キャパシタンスの受動的心筋内圧に対する非線形性が重要な役割を演じていると推定された。
- 1997-09-19
著者
-
平山 博史
旭川医科大学
-
福山 裕三
旭川医科大学
-
福山 裕三
旭川医科大学公衆衛生学講座
-
山澤 弘州
旭川医科大学公衆衛生学講座
-
山沢 弘州
旭川医科大学公衆衛生
-
山澤 弘州
旭川医科大学公衆衛生学
-
福山 裕三
旭川医科大学公衆衛生
-
山澤 弘州
旭川医科大学公衆衛生
関連論文
- Simulation Analysis of Transient change in Blood Clotting Reaction
- オペロン説にもとずく遺伝子調節の動特性に対する解析`
- 生体内血液凝固系における過渡的挙動に対する解析
- プラスミンが関与する線溶系における定常応答の工学特性評価法
- 生体防御としての補体系の連鎖反応における過渡的挙動のシステム工学解析
- オペロン説にもとずく遺伝子調節の動特性にたいする工学的数値計算解析
- 線維素溶解系とくにプラスミン反応系における過渡的挙動のシステム工学的数値計算解析。
- 生体内血液凝固系における過渡的挙動
- ストレス評価用多チャンネル同時計測・解析装置の開発
- 興奮性生体膜上のカルシウイオンムチャンネルのロバスト特性解析